お気に入りのアクセサリー、サビてしまった経験はありませんか? 高価なアクセサリーでなくとも、大切なアクセサリーならどうにかサビを取って長く使いたいですよね。
そこでこの記事では、家にあるもので簡単にアクセサリーのサビを取る方法をご紹介します! アクセサリーをサビさせない予防法もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1.アクセサリーがサビてしまう原因
まずは、アクセサリーがサビてしまう原因をご紹介します。先にサビの原因を知っておくことで、アクセサリーのサビを防ぐ保管方法や手入れの仕方がわかります。
「サビ」とは、金属が腐食することによって生じる現象です。表面に付着した汚れなどにより、金属が化学反応を起こし、酸化物であるサビが生じます。
サビやすい金属では鉄が有名ですが、アクセサリーに使用される真鍮や銅、チタンなどさまざまな金属でもサビは発生します。
サビが生じる原因としては、主に以下があげられます。
・空気に触れる
・汗や皮脂に触れる
・化学薬品(化粧品や香水など)に触れる
・温泉の成分に触れる
・温度や湿度
特に、汗や皮脂、空気中にも含まれる「硫化水素」と呼ばれる成分は化学反応を引き起こしやすく、サビによりアクセサリーの色を変色させてしまいます。
その他、化粧品や香水、洗剤や温泉成分など、さまざまな成分によっても化学反応が起こる可能性があります。
2.アクセサリーに使われる金属ごとのおすすめサビ取り方法
サビとは、化学反応を起こした物質がアクセサリーの表面に付着している状態であり、アルカリ性に偏っていることが特徴です。つまり、サビをきれいにするには、付着した酸化物を何らかの方法で浮かし落とすこと、あるいは酸性の物質で中和することがポイントとなります。
ただし、アクセサリーの場合、使用されている金属の種類によっても効果的なサビ取り方法が異なるため、その点に注意しましょう。以下に、金属ごとのおすすめのサビ取り方法をご紹介します。
・ゴールド・プラチナ・メッキ:「中性洗剤、歯磨き粉」がおすすめ ・真鍮・銅:「お酢か重曹」がおすすめ ・シルバー:「重曹か塩」がおすすめ |
一般的なプチプラ系のアクセサリーの場合、表面にメッキ加工がされた合金タイプが多いため、中性洗剤(食器用洗剤など)を使用する方法がおすすめです。金属の種類がわからない場合、まずは中性洗剤を試してみましょう。
手軽に表面の汚れを落としたいのであれば、歯磨き粉を使うと簡単な汚れなら研磨効果でするっと落ちます。
また鉄に発生する一般的な「赤さび」はお酢につけるときれいに落ちますが、強い酸はデリケートな素材を変質させてしまう可能性があるため、アクセサリーに使用する際は注意したほうがいいでしょう。
一方、銅や真鍮製のアクセサリーの場合、サビ取り方法は少し異なります。
真鍮は銅と亜鉛の合金であり、銅には緑青(ろくしょう)と呼ばれる成分がサビのように付着します。銅のサビは、緑がかった緑青色をしているのが特徴で、酸に反応してよく落ちます。
ただし、銅は単体よりも他の金属と合金として使用されることが多いため、多くは銅ではなく合金金属によるサビとなります。そのため、こちらもまずは中性洗剤を試し、落ちなかった場合にお酢や重曹を試してみるといいでしょう。
なお、シルバー製アクセサリーの場合はサビではなく、空気中の硫黄と反応した「硫化」による黒ずみの可能性があります。その場合、黒ずみを取るには重曹か塩を使った方法がおすすめです。
重曹はアルカリ成分で汚れを浮かせる効果があるため、他の金属から移ってしまったもらいサビを落とすのに有効です。
サビ取りが不安な場合は、アクセサリーのサビ取り専用のクリーナーも市販されているため、それを使ってみるのもいいでしょう。
次章より、それぞれのサビ取り方法の詳しい手順を順にご紹介します。
3.アクセサリーの簡単なサビ取り方法6つをご紹介!
それでは、前章でご紹介したサビ取り方法6つの手順を、詳しくご紹介していきます。
3-1.【中性洗剤】つけおきして洗う方法
一般的なプチプラアクセサリーや使用している金属がわからないアクセサリーは、中性洗剤でつけおき洗いをしてみましょう。中性洗剤は酸よりもゆっくりと作用するため、アクセサリーを守りながら優しくサビを落とすことができます。
使用する中性洗剤は、どの家庭にもある衣類用洗剤や食器用洗剤で問題ありません。
【中性洗剤を使用したサビ取りの手順】
- 40℃くらいのお湯に中性洗剤を少量入れてよく混ぜる
- アクセサリーを入れ、20分ほどつけおきする
- 柔らかい歯ブラシや綿棒などを使用し、水中で汚れを落とす
- 柔らかい布でしっかり水気を拭き取る
洗い終わったアクセサリーは、しっかりと自然乾燥させてからしまいます。水分が残ったまましまってしまうと新たなサビの原因になるため注意しましょう。
3-2.【歯磨き粉】やわらかいもので磨く方法
つけおきの手間なくさっとサビや汚れを落としたい方や、細かなデザインのすき間の汚れを落としたい方は、歯磨き粉を使用した方法がおすすめです。
歯磨き粉は細かな粒子が配合されているため、研磨効果によりサビ汚れを落とすことができます。
【歯磨き粉を使用したサビ取りの手順】
- ティッシュや毛先の柔らかい歯ブラシに歯磨き粉を少量つける
- アクセサリーのサビ汚れを優しく磨き落とす
- 流水で歯磨き粉を洗い流す
- 柔らかい布でしっかり水気を拭き取る
洗い終わったアクセサリーは、風通しのいい場所でしっかりと自然乾燥させてからしまいましょう。
注意点として、塩の入っていない歯磨き粉を使用しましょう。塩はサビを引き起こす原因となります。またメッキ加工のものは強くこするとメッキが剥がれてしまうおそれがあるため注意してください。
3-3.【お酢】沸騰させたお湯に入れる方法
アクセサリーのすき間のサビまでピカピカにしたい方や、銅や真鍮製アクセサリーのサビを取りたい方には、お酢を使ったサビ取り方法がおすすめです。
【お酢を使用したサビ取りの手順】
- 沸騰させたお湯100mlにお酢を10g入れてよく混ぜる
- アクセサリーを入れ、1時間ほどつけおきする
- アクセサリーを取り出し、流水で洗い流す
- 柔らかい布でしっかり水気を拭き取る
お酢と一緒に丸めたアルミホイルを入れると、よりサビ落としの効果が高まります。洗い終わったアクセサリーは、風通しのいい場所でしっかりと自然乾燥させてからしまいましょう。
なお、銅の緑青サビ落としには、お酢と一緒に塩を少量入れるとさらに汚れが落ちやすくなります。
3-4.【塩】塩を溶かしたお湯をかける方法
シルバーの汚れ落としには、塩水のお湯に浸す方法が有効です。ただし、いぶし銀のアクセサリーは黒ずみをデザインの一部としているため、塩水につけるといぶし銀のよさが失われてしまうため気をつけてください。
またメッキ加工のシルバーアクセサリーに塩を使用すると、かえってサビを助長してしまう可能性があるため注意しましょう。メッキでないシルバーアクセサリーには925という刻印があります 。
【塩を使用したサビ取りの手順】
- 深めの容器の底にアルミホイルを敷く
- 容器に塩を入れ、お湯を注ぐ(水5:塩1くらい)
- アクセサリーを入れ、1分ほどおく
- アクセサリーを取り出し、流水で洗い流す
- 柔らかい布でしっかり水気を拭き取る
洗い終わったアクセサリーは、風通しのいい場所でしっかりと自然乾燥させてからしまいましょう。
3-5.【重曹】お湯と混ぜてしばらく置く方法
アンティーク調のアクセサリーで風合いを残したい場合や、他の金属からのもらいサビを落としたい場合などは、弱アルカリ性で優しく作用し、汚れを浮かせる効果のある重曹がおすすめです。
重曹は弱アルカリ性のため、皮脂や油汚れに効果を発揮します。頑固なサビには効果はありませんが、表面に付着した汚れは落とすことができます。
【重曹を使用したサビ取りの手順】
- 深めの容器の底にアルミホイルを敷く
- 容器に重曹小さじ1を入れ、お湯を100ml注ぐ
- アクセサリーを入れ、30分ほどおく
- アクセサリーを取り出し、流水で洗い流す
- 柔らかい布でしっかり水気を拭き取る
ホット重曹水は60℃以上のお湯で溶かすと、アルカリ度が上がり洗浄力が高まります。洗い終わったアクセサリーは、風通しのいい場所でしっかりと自然乾燥させてからしまいましょう。
3-6.【クリーナー】液体タイプを使う方法
大切なアクセサリーには、アクセサリー専用のクリーナーを使用すると、より安心です。
なお、市販のクリーナーにはシルバーやゴールドなど金属によって専用のものがありますので、購入の際は注意してください。
アクセサリーには「液体タイプ」がおすすめですが、ピンポイントで黒ずみやサビを取りたい場合は、布タイプやスプレータイプを使用するといいでしょう。
【クリーナー(つけおきタイプ)を使用したサビ取りの手順】
- クリーナーを容器に入れる
- アクセサリーを入れ、洗浄する
- アクセサリーを取り出し、流水で洗い流す
- 柔らかい布でしっかり水気を拭き取る
詳しい手順はクリーナーによっても異なるため、使用の際は用法用量を確認のうえご使用ください。
4.サビないための予防法はこれ!
最後に、お気に入りのアクセサリーをサビさせない予防・保存方法をご紹介します。
4-1.着用後にきれいな布で拭く
使用したアクセサリーは、着用後に毎回、きれいな布で拭くことでサビにくくできます。
理由は、アクセサリーを拭き取ることでサビの原因となる皮脂や化粧品などの汚れをしっかり落とせるため。できれば、着用後に毎回、中性洗剤で洗うようにすると、よりきれいに保てます。
毎回のケアは手間かもしれませんが、少しの手間でアクセサリーをきれいに保つことができます。
4-2.お風呂・キッチンでは外す
アクセサリーを守るため、お風呂やキッチンではなるべくアクセサリーを外すようにしましょう。
塩素系洗剤や油汚れなどが付着してしまうと、大切なアクセサリーが変色してしまう原因になります。さまざまな汚れから守ることで、化学反応を生じにくくできます。
4-3.しまう際に密閉する
アクセサリーの金属は空気中の成分とも反応して化学反応を起こすため、密閉することでサビを防ぐことができます。
ジュエリーボックスにしまうほか、大切なアクセサリーは密閉保存容器などに入れておくと、空気による酸化を防ぐことができます。
きれいにお手入れしてお気に入りのアクセサリーを長く使いましょう!
アクセサリーのサビは、家庭にあるもので簡単に落とすことができます。ただし、アクセサリーに使用されている金属によっても効果的な落とし方は変わってくるため、その点には注意してください。
今回ご紹介したサビ取り方法を参考に、ぜひ大切なアクセサリーをきれいによみがえらせてくださいね。
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